YOMI-KAKI-SHITSU

よみかき室ってどんなとこ ?

2020年、古いアパートの一室を借りて、「よみかき室」なるものを始めました。「よみかき室」って何?と不審に思う方もいらっしゃると思いますので、よくある質問のような感じでまとめます。

1.どこにありますか?

JR佐賀駅南口から佐賀駅ガード下の道を西へ進み、徒歩約4分。築40年ほどの木造アパート1Fの一室を借りています。「炭火焼 男」さんが通り沿いに見えますが、その奥に隣接する部屋です。ちなみに高橋は佐賀駅の敷地を出て、山内農場さん入口前より約300歩で着きました。

アパートは道路よりも数十センチ高く、少し急な坂を上った敷地にあります。開放中は小さな木の看板を立てていて、ガード下を歩く人には横目に入るかと思います。

〒840-0804 佐賀県佐賀市神野東1-7-6 コーポさかもと1-B
TEL 070-5419-8683

2.どんな場所ですか?

寄贈本などを中心に本が1000冊以上あり、自由に読めるスペースです。自分自身がもっと本に親しみたいと思い、立地と古い佇まいが気に入って新しい拠点としました。板張りと畳の二間があり、仕事場を兼ねています。靴を脱いで気軽にお上がりください。

室内の椅子やベンチに座って、お読みいただけます。本棚にあるのは、例えばWさんが寄贈してくださった文芸書。高橋兄の蔵書である昭和の漫画(手塚治虫・楳図かずお・永島慎二など)、世界の画家の画集シリーズ。サブカルチャー系の雑誌・文庫本。編集工房edicoがユマニテさがさんの企画「まちなか図書館」の一環で貸し出しを行っていたZINEづくりやデザイン関連の本や個人蔵書もあります。
誰かの本棚の一部を移設した、いわば本のシェアルームのようなものです。

3.いつ開いていますか?

現在不定期です。

4.誰がいますか?

編集工房edicoの高橋香歩が主にいます。また兄の明歩が留守番しています。本や音楽が好きで、自分たちの部屋のように仕事したり読んだり書いたり描いたり聴いたりしています。好きなものを紹介することはあっても、押し売りするようなことはありません。天気のいい日は文庫本の古本を並べた無人スタンドも設置しており、室内に入らずに本を読んだりすることもできます。

5.販売・貸し出しはしていますか?

新刊販売はZINE(個人出版の冊子)の委託品、最近編集を担当したやぶさめ絵本『馳け巡る』(佐賀県江北町のClub Rioさんが発行)、東京の出版社「夏葉社」さんの本の中から約10作品、「偕成社」さんの児童書『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』14巻まで+公式ガイドブック。高橋商店から仕入れた駄菓子も販売しています。
本の貸し出しは現在のところ旧「まちなか図書館」の本以外は行っていません。

6.なぜ「よみかき室」という名前なんですか?

「図書室」でもない、「書店」でもない、「読書室」みたいなかっちりとしたものでもない、いわば「本読みビギナーの読書体験部屋」みたいな場所を作りたかったからです。わたし自身、本は好きではあるけれど、小学生時代をピークに読書の時間は減る一方でした。好きな雑誌、仕事関連の書籍を購読するだけの日々。取材執筆やキャッチコピーのお仕事もいただくようになり、必要性を感じていながら、本と向き合う時間と心の余裕がない。もっといろんな本を読んでみたい気持ちはあるのに、なぜだろうという思いがありました。本を読まなくても生きていける。文章だって書ける。でも何となく不足感がある。

限りある人生でもっと本をじっくり読みたい、という気持ちが日に日に強くなっていきました。この「よみかき室」は読んで書くことへの基本に立ち返る、というつもりで設け、まずは自分のために、そして読み書きから遠ざかる人で「本を読みたい」という気持ちがある人にも向けて「開放」することにしました。

 

よみかき室ってどんなとこ ?

ZINEとは、個人で制作・出版を行うハンドメイドの小冊子のことです。紙やペン、のり、ホッチキスなど身近な道具で手軽に作ることができ、写真集、詩集、あるいは絵本のようなzineなど、さまざまなタイプがあるのが特徴です。